• 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スマガ

スマガ 初回版スマガ 初回版
(2008/09/26)
Windows

商品詳細を見る

人生リベンジADV!というあおり文句に無性にひかれ、ほぼアリスで占められていたエロゲ費を突っ込んでしまったニトロプラスの新作。このメーカーの作品をプレイするのは初めてでした。
現在Shoot the Miracle Goalまでクリア。ネタばれとか注意。

人生を何度もやりなおしながらハッピーエンドを目指す、というコンセプトの話は腐るほどあります。古くは北村薫のターン(俺の中で古く、ということでもっと昔にもあるかもしれません、てかあるよね)から新しくは、そう、ひぐらしのなく頃にまで。エロゲの名作と呼ばれる作品ではCross Channelもそうですね。

その中でも印象深かったのが堂本剛主演のドラマ「君といた未来のために」ですが、その辺はまた別の機会に。

いい加減、話の流れは同じなんですね、基本的に。まず最初に何もできずに死亡→すべてを知っているがゆえに先走って死亡→試行錯誤→ひとつ攻略→あらたな問題→最初に戻るってなもんです。
それでもやっぱり、人生リベンジADV(この名称、めちゃくちゃ好き)は面白い。なぜか?

そりゃモチロン、燃えるからです。
誰にだって失敗の一つや二つあるでしょう。やり直したいことも両手に余るほどあるわけです。
もちろん、それはリベンジ系でないゲームや映画やアニメや小説や、つまりフィクションにも言えるわけです。「すべてを知ってる完璧なオリジナルキャラ」が登場する妄想をした人は少なくないはずです(え、少ない?)

人生リベンジADVは、そういった、普段は不可能なことをすべてかなえてくれる。しかも簡単に、ではなく、何度も何度も失敗し、挫折しかけ、立ち上がり、その果てにハッピーエンドを見せてくれるわけです。

これはカタルシスですよ。


単純な燃えがあるからこそ、そして実現が不可能であるからこそ、こういった物語は、たとえ展開が決まりきっていても、いや決まりきっているからこそ面白い。

つまりスマガも面白いってことです。
最後にくるのはハッピーエンドです。途中のうちに、苦しんでおきましょう。やきもきしておきましょう。




ここからネタばれ

とはいえ、このゲームも恋愛アドベンチャーであることには変わりはないわけで。
そうすると、メインシナリオとも言えるSMGルートでのミラの扱いには首をひねるところがあったりなかったり。いや、確かにメインのほかに各キャラのトゥルーがあるようなのでこれでいいし、みんなを救うには基本ハーレムなのは途中からわかるんですが、ついでにこのSMGルートにおいては「一人づつ救っていく」という一本の道なわけで、それぞれの周回ごとに誰がメインヒロインかと考えるのもおかしいのはわかってるんですが、

最初にスピカルート、ガーネットルートらしきものやったんなら、ミラルートをハーレムの中に入れるのはなんかちょとあれじゃね?

みたいな。
SGを救って足りなかった二週の後、最後の希望としてMが出てくるわけですが、いや、物語的にここはミラとともにスピカとガーネット、そしてみんなをまとめ上げて、という展開はわかるし、まとめ上げるんならハーレムもわかるし、だけど三人目だからミラ個別に、みたいな、つまみ食いをしすぎて満腹になった気分。
ついでに一つ不満を挙げれば、それまで一番の話相手だった宮本が最後のルートでは結構空気気味で、ちょっとぎくしゃくしたりしてて、セカイは魔女の信じる心によって作られてるんだからたしかに宮本は関係ない所にいるんだけれど、主人公に一番近かった男が最後のほうでモブになってるのはあんまりじゃね? というか。

ありていにいえば、後一周してもよかったんじゃね? 的な。
三週目はミラルートで、そのあとに大団円を用意してもよかったんじゃね? 的な。

いや、これだけの作品にさらに上を望むのは贅沢なのはわかってます。
わかってますったら。
でも宮本は……ブツブツ


そしてこの作品はいまどき珍しい「セカイ系的」な作品です。
セカイ系的、というのはセカイ系っぽいガジェットを詰め込んだセカイ系じゃない作品のことです。そのままですね。
セカイ系、というのは、誰かが大雑把に定義したところによると「ショートサーキット」つまり主人公である普通の少年と、セカイのカギを握る少女が互いに影響し、「大人」の部分を媒介せずに、その命運を決めてしまう作品のことです。

多くの場合、その方法は肉体的、物理的なものではなく精神的なものです。難しく言えば「想像力が決定づける」という感じですが、つまり「気の持ちようで強さが変わる」と思ってもらえばいんじゃね?みたいな。

さらに多くの場合、無力な主人公は闘う少女を見ているだけ、という。

そういった視点でこの作品を見てみると、結構面白い。
まず普通の少年と、世界のカギを握る少女、というのはどんぴしゃり、主人公オザキキヨヒコ、ユーマ、呼び方はなんでもいいですが、と魔女の三人ですね。詳しくは、一週目ではスピカ、二週目ではガーネット、三週目ではミラ。理由はゲームやったならわかると思いますが。

大人の部分を媒介しないのもその通り、彼女らは直接世界の危機と闘っている。彼女らが死んだら世界は終り。世界を作るのが彼女らであるため、彼女らが鉄槌の日より先を信じることができたら生き残ることができます。

ただ、主人公だけが違う。このリベンジ系ADVとセカイ系のガジェットを合わせたゆえ、というか。
主人公は無力ではないんですよ、このスマガの場合。
主人公(今の時点では名前が不確定なのでこの呼び方で)は世界を救うために、積極的に魔女に介入していきます。失敗を繰り返し、悲劇的な結末を迎えるしかない世界を救おうとします。放っておいたら間違いなく滅びる世界。たとえ介入してもハッピーになるとは限らない世界。
しかし主人公はなんども生き返りながら、どうにか試行錯誤するわけですね。

いって見れば、このゲームの主人公は「セカイ系をよしとしない」んです。自分のかかわらない所で、ただ無力なまま運命を委ねることをよしとしない(とは、劇中でも似たようなことを言ってるから安心です)ということで、能動的に動きます。それは勿論ヒロインである魔女を救うためで、その点ではまだセカイ系ですが、ここで恐ろしいことがわかる。
世界の命運を握っているのが、魔女ではなくて主人公だという事実です。
そして主人公は、魔女と自分だけの力では足りないことを知り、軍隊や機関に助けを求める。
大抵の場合ヒロインと逃避行に走るセカイ系に、まっすぐに背を向けています。
最後に訪れるのは、全員が一致団結した、僕と君だけの世界ではなく、誰もが望んだ全員の世界。
ハッピーエンドでキメ。

つまりスマガは、セカイ系のガジェットを用いてセカイ系を否定した作品なんです。
全てのセカイ系の主人公諸君、本当に幸せをつかみたいなら、生き返るくらいのことはしろってわけですね(笑)
いや冗談ですよ。

蛇足:
アリデットと宮本関連のノリはスラムGUYを彷彿とさせる……
スポンサーサイト

コメント

コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

プロフィール

星野ボウフラ/初緑

Author:星野ボウフラ/初緑
いろんなモノを目指しすぎて何をすればいいのかわかりません。とりあえず今やらなきゃいけないことを全部ほっぽり出して寝ます。

(GC)GAMEHA.COM
このページはGAMEHA.comに登録されました!

小説
SNOW VILLAGE
カテゴリー
最近の記事
名言・格言集
リンク
このブログをリンクに追加する
最近のコメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。