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キャラクターに言及せねば気がすまぬ ~戦闘破壊学園ダンゲロス~



 ダンゲロスと言えばキャラクターです。これはもう間違いない。
 少年誌的なネタ設定も、鬼畜のごときストーリー展開も、ドン引き間違いなしの下ネタ乱舞も、どれもこれも個性ブッチギリでどこかネジが外れていて、変態的な魅力を持ち合わせたキャラクターと化学反応したからこそ、この異常な完成度を誇る怪作が生まれたのだと、俺はそう断言したいのであります。
 というわけで今回はキャラクター一人一人に焦点を当てるわけですが、小説の性質上、どうしても致命的なネタバレが付随しますので、未読の方は我慢するか気にしないか、もしくは先に本書を読むのがよいと思われます。




 さて、作中でちょっとビックリするくらいにゴリゴリ絶命していくキャラクターたち。いろいろ調べたところ、著作者である架神恭介氏は本作を書くにあたり「能力者同士の戦いは死ぬときゃ死ぬよ」という考えからスタートしたとのことです。この辺は「ダンゲロス」でググルだけでいろんな先達レビューがありますので、わざわざ繰り返してもしょうがありますまい。書きたいことを書く。

白金 翔一郎(&範馬慎太郎もセット)
 純真なワタクシの心にゴッソリと疵痕を残した前代未聞のカマセ。いや、この小説に「カマセ」という概念は存在しないので正しくありませんが、ではなんと表現すればいいのかと言うとそれが思いつかない。それほどまでにインパクト大の散りざまを見せてくれた番長グループ現No.2。ある意味で本作の一面を象徴するお方。
 バッサバッサと「有能」「人望」「因縁」という大物オーラを序盤から中盤にかけて大盤振る舞いの彼は、恐ろしい番長グループに放り込まれた主人公、両性院男女に対し、おかれた状況を説明するために現れます。過去にも番長グループの理性ある幹部として非常に「まともな」キャラクター描写をなされており、『架神恭介』が我らが言葉姉さんを爆殺してしまった際もブチギレを見事に押し殺し、圧倒的存在感を見せつけた上で退場しております。このときの『架神恭介』の非道ぶりは後述するとして、自身の前日譚にて言葉姉さんとの縁が描かれ、後輩一刀両断との思わせぶりな宿命に言及され、いよいよ生徒会と激突、全ての首謀者(と思っている)たるド正義と因縁の火ぶたが切って落とされ――死亡!
 なんということでしょう、生徒会と番長グループ、物語も折り返し地点に迫ろうとしたあたり、あと二百ページほどは間違いなく続くと思われるその先頭の緒戦も緒戦、渡り廊下にて、両軍最初の脱落者!(校門の二人覗く)(鏡子さんが死ぬはずがない)(言葉姉さんは聖母)
 いくつかレビューを読んでみましたが、やはり彼の死に様にショックを受けた方は多いようで。俺もキャラクターについて書くとなると、思わず彼を一番に持ってきてしまうほどの見事な死にっぷりでした。
 実のところ、彼が死ぬシーンは三回ほど読み返しました。信じられなかったというのが正直な感想です。実際に主要人物級の鏡子が直前に首チョンパされ(しかも脳みそ食べられ)ているにもかかわらず、まさかこんな所で退場してしまうなど理解の範疇を超えていた。
 しかし死んでいる。あっさりと敵将一人をハメて倒したところまでは普通でありました。ポッと出の変態ハンマー野郎は小物の雰囲気著しく、なぜ生徒会メンバーがあれほど評価しているのかがわからなかったくらいでしたから、白金が無傷で勝利するのも当然という所です。いわゆるキャラ補正というところですな。
 第一の関門、危なげなく突破。まあこちらは主要なネームドが白金だけであり、彼がいなくなっては全滅必至なわけでありまして、またココまでの描写の差により読者は番長グループに感情移入しているわけでして、ここで白金があげるときの声に俄然テンションが上がり、
 そして死ぬ。
 しかも殺したはずの変態ハンマー野郎に殺されるのは、そりゃあ衝撃というか「ちょっと待てよオイそれって反則だろお前が勝っていい道理がどこにあるんだよ!」と悲鳴を上げたくなるのも至極当然といえましょう。実際、この一撃でいきなり番長グループの勝利に影が差し、後はなんということでしょう! 事前の印象とは裏腹に変態ハンマー無双の幕開けで、よりによってこいつに壊滅させられるのかよ……とテンションだだ下がり必至。アズライールの蘇生能力「一回分」は、もう一方で邪賢王ちゃんと激突し敗北は免れない、また白金との戦闘は至極当然と考えられる一刀両に使用されると信じて疑わなかった俺にとって「ちょちょちょそれ使っちゃったら一刀両ちゃんはどうなっちゃうの!?」と逆に心配になる展開。よりにもよってなんでこいつなのか。
 と、この二人の一連の攻防はダンゲロスを読むにあたり、一大転換点となっております。おそらく著者の思うつぼでして、重要キャラクターが思わぬ所で死ぬ、というのは作風として決して珍しいものではないのですが(エグゼクティブデシジョンとか)、その演出に際してここまで積み重ねたものはそうそうないと思われます。余りにもショッキングな死に様の白金翔一郎。この作品の中でもかなりオイシイ役どころ。
 また範馬の死に様はそれはそれで爽快なものでしたが、邪賢王ちゃんの拳までも爆砕するこの男のハンマー、俺が考えているよりも遙かに強力無比なものでありました。たしかに評価されているだけはありますが、なぜよりにもよってこいつが……という理不尽感はいつまでも消えぬ。


黒鈴
 《転校生》の一人ですが、能力(の発動条件)が極の一端をぶっちぎっておりまして(もう一端は鏡子か恭介)、発動する際に対象の脳みそを余すところなく食さねばならないという、不憫を通り越して「さすがの俺でもそれはヒくわ」と言いたくなる境遇の子。食べるのが常に嫌々なのも、仲間を助けるためには意地を見せてかきこむという健気さも、これが脳みそでなければ、とどうしても付け足さずにはいられません。数少ないイラストがカニバルシーンに使われているのも謎。
 彼女が作中で初めて脳みそを食べるシーンの直前で鏡子が死んでおり、なおかつ食べるのが彼女の脳、というのもショッキング度抜群で、それまである種ほんわかした戦闘シーンを繰り広げた、博愛精神抜群の「神々しいまでのビッチ」鏡子に誰もが劣情というより敬意と信仰を覚えていたはずがこの様ですから、もう混乱してわけがわからなくなっている状態であります。このあたりから始まる100ページの常軌を逸したメチャクチャぶりの第一陣としては強烈すぎる食脳。しかも三人の転校生の中で唯一の女の子がやるとあっては背徳感にも似た居心地の悪さを隠せません。どうするんだこれ。地味に割り込んでくる精液描写がまたね。
 最後の方まで生き残る黒鈴ですが、死に様には恵まれている。作中最後の死亡者であり、冒頭から「ハルマゲドン」を通してずっと切り札として捉えられていた友釣香魚の能力「災玉」をやっとこさ発動したのが彼女。しかもこれが最後のどんでん返しの引き金となっており、能力をコピーする、という自身のアイデンティティを最大限に出し尽くしたあげく、主人公が手をかける数少ないキャラであり、また仲間の死に思わず我を忘れたり、主人公と一緒にいる時間も長い、と、物語の大部分を寝て過ごす天音沙希よりもよほどヒロインぽい。
 リーダー格であるユキミは意外と窮地に陥りますが、そのたびに刃物を突き刺す天然Sっぷりも見逃すことの出来ない要素です。とにかく切断。「いや、最善だ……」といちいちフォローを入れるユキミがまた笑えます(結果的に最善なのですが)。冒頭で転校生は、魔人を殲滅する報酬として天音沙希を所望しますが、一体なんのためなのかは結局最後まで語られなかったような……はて。たしかばらばらにして異世界へ持ち帰るはずですが、そのあとが記憶にありません。もう一度読み返してみましょう。最初に意味深な、先生と受付のやり取りを聞いた際は「こいつらも色欲か」と思ったクチでして、そのため黒鈴も「黒鈴ちゃんペロペロ、こ、これはレズの味」と先入観バリバリでしたが、性癖についてはいたって普通のようです、多分。ボウフラさん的には珍しく女性キャラのお気に入りが多い今作ですが、なかでも黒鈴は一、二を争うモアベターです。

 本当はもっと書くつもりでしたが、いつの間にか二時間も立っていたので他キャラはまた気が向いたら。にしたって2キャラ(実質3キャラ)は少ないよねぇ。

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