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ラ・のべつまくなし読了



 タイトル一本釣りどうも、ボウフラです。

 更新するたび久しぶりですが、今回は電子書籍デビューしたのでその記念すべき一冊目の感想とか。ついでに電子書籍のよいところ、不便なところとかも併せて。
 あと詳しい所を書くと電子書籍デビューは違う作品なんですが、あんまりこだわるのもどうかと思いますね僕。

 ライトノベルに限らず、タイトルは作品の顔です。新書に関してはバカの壁がよく例に出されたり、山田悠介のリアル鬼ごっこなんかが秀逸なタイトルと評判だったりします(中はさておき)
 俺はよくタイトル買いをします。表紙買いでなくタイトル買い。面白そうなタイトルであれば買う、というものです。つい最近は

この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)
(2010/08/21)
田口 一

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を買って後悔したり、最期まで読んでやっぱりよかったと思ったり忙しい。最近って言っても年末ですが。
 いつ頃かは知りませんが、俺が気づいたのは「俺妹」あたりじゃないですかね。ライトノベルのタイトル、長くなってますよね。誰かのセリフのようなものが増えています(↑のようなパロディもののタイトルも)。この流れがいいのか悪いのか俺にはさっぱり判断がつきませんが、前の用にタイトル買いをあまりしなくなったのも事実でして、むしろ「あらすじを読むと買う気がそがれる」タイプの俺としては良書を逃してる感が強くてやきもきする次第。あまり、セリフのタイトルは惹かれないのです。
 さて、タイトルはもちろんセリフ式だけでは無いんですが、古来より受け継がれているいわゆるベーシックなタイトルでのタイトル買いもあまりしません。ベーシックなタイトルというのはいわゆるソレなタイトル群の事で、熟語だけとか複合語だけとかいうものです。ひらがな四文字も今やベーシックです。誤解を恐れずに言うと「捻りのない」タイトルというか、タイトルに秘密がないもの、というか、みたいな。特定の作品をディスるのが目的ではないので歯切れが悪いですね。
 であれば、俺がタイトル買いをするのはどういうモノなのか、というと、そのままベーシックなタイトルの反対になります。タイトルに秘密あり、というか「捻った」タイトルというか、ようするになんかうまいこと言ってそうなのが好きなんですねワタクシ。
 そういう意味で、嘉門達夫のパロディをうまく萌えに組み込んだ妹一人なんかは思わず手にとってしまうわけですが、しかしこれは嘉門達夫のパロディであると知らなければ意味がないのでニッチな層をついてるのだなぁ、そもそもメインユーザーである十代は知ってるのでしょうか、とかそういったことに想いを馳せたりします。
 
 すごくすごく前置きが長くなって申し訳ないんですが、つまり今回のエントリの主役「ラ・のべつまくなし」はタイトル買いしたものです。著者は初めての人ですし、あらすじも値段も見ずにタイトルだけで買いました。あとちょっと「表紙に男がいる」とういうのも背中を押してくれました。表紙に男がメインをはってるライトノベルは名作率が高い気がします。
 
 ええ、さて、今回は電子書籍デビューと言うことで、パピレスにて本作を購入しました。ガガガ文庫はほぼ全てのタイトルが電子書籍化されており、本で買うよりもちょっとお安い(しかしイラストは表紙しかついていない)値段でお求めできます。
 俺が使っている端末はsony readerでして、

SONY(ソニー)電子書籍リーダー Reader Touch Edition/6型 レッド PRS-650-R

SONY(ソニー)電子書籍リーダー Reader Touch Edition/6型 レッド PRS-650-R

 電子書籍リーダーとしてはタッチパネルによる落書きができる、という点がウリのシロモノです。自分か書いたものを推敲するときに使う用ですが、これまでに書いたものが全部この中に入り、しかもいつでも閲覧できるというのは非常に頼もしく、また付属のスタイラスで自由に誤字脱字をチェックしたりなどもできます。ほぼこれが目的で買ったのでこれまで電子書籍には手を出していませんでしたが、そろそろラインナップの揃い方を見て書店を絞ることができたので、買ってみようかなぁと。

 ちなみにこのreaderにはSONYが用意した電子書籍ストアがあるのですが、販売点数が少なすぎてろくに使えません。幸いパピレスは公式にreaderに対応しているので活用すると吉ではないかと。

 このラ・のべつまくなしがいかに秀逸なタイトルであるかは(多分)説明するまでもないと思われますが、こういうのは「うまい」が二種類ございまして、通常の言葉遊びの他に、いかに作品を表しているか、というものが加わるわけですね。
 いやしくも商業作品であるからには「タイトルと中身がちがくすぎね?」という事態はほぼあり得ませんので、このタイトルは中身を表していると考えられます。するとここに「のべつまくなし」という単語を選んだ面白さが浮かんでくるんですね。ちょっと古風なこの言葉は「絶え間なく」という意味になるんですが、もうここで妄想力が迸る感じです。表紙の二人の男女はそのまま「ラノベ」と「のべつまくなし」の単語間のギャップと同じような「現代感」と「昭和感」を醸し出しており、というふうに小難しく文字を連ねるのも面倒なんですが、面白くないわけがござらん。
 そういうわけで、多少イラストの力を借りながらも、このタイトルに釣られた感はわかってもらえたんじゃないでしょうか。わからん? 知らん。

 あらすじ
 祖父の志を継ぎ、純文学作家を目指す青年、矢文学(通称ブンガク)は、やる気とは裏腹に芽を出せずにいた。所属する出版社の売り上げワースト記録を更新する彼は、その出版社が純文学から撤退するにあたり、担当編集の薦めでライトノベルを書くことになる。彼が書いたライトノベル「かみたまっ」は女子を中心にまさかの大ウケ、アニメ化、映画化と一大ブームを築くことになった。
 ライトノベルでヒットメーカーとなったことに幾ばくかの不満を覚えていた彼は、一人の少女と出会う。行きつけの図書館で一目惚れした女の子は、なんと自分のライトノベルのファンだという。舞台のモデルとなったこの図書館を「聖地巡礼」していたのだ。目の前にいる青年こそが自分の尊敬するライトノベル作家だと知った少女は「かみたまっ」への愛を思うさまぶつけてくる。そこには男同士の友情から少しずれた心情を読み取って興奮する様が伺える――そう、極度の二次元恐怖症(漫画絵を三秒見ると気絶する)で意識を失った彼が惚れたのは、腐女子だったのだ――

 というような感じです。
 この作品に関して思うところはヤマほどありますが(二次元恐怖症を最初の方である程度あっさり克服したり、結局仲直りしてなくね?とか)そういう要素をもってして押さえきれぬ甘酸っぱさが最大の魅力と言えましょう。オタクとはかなり無縁だった純文青年とオタクのメインストリームで生きてきた腐女子少女の恋愛小説というのは(男女が逆転してるのは電車男を始め多いですが)珍しくもあり、それでいてブンガク君は純で一筋な健康体の青年であるわけで、現代を舞台に80年代の香りがする純愛が繰り広げられます。
 スパイスとして執事喫茶だったり冬コミだったりでのデートがあるわけですが、なにせブンガク青年は一切未経験の中に放り込まれるわけで、その初々しい反応を読むだけでも楽しい。ここで重要なのが、このブンガク青年、最近のラノベにありがちな「一般人気取りの隠れオタク」臭が一切しないんですね。この「一般人気取りの隠れオタク」臭についてはまた時間を取るとして、ブンガク青年が現代の利器とカルチャーにだんだん触れていくのは面白い。彼の少女明日葉に対する一途な想いも、明日葉のブンガクに対する偏見(腐女子ですから)も面白い。途中、些細なことで(本当に些細なことで)ブンガク青年は出版社を巻き込む騒動をくりひろげることになるのですが、大正・昭和感溢れる彼がインターネットを駆使して明日葉にメッセージを届ける様は見ていてドキドキすること間違いなしですね。このクライマックスに至るまでの一連のイベントは本当に秀逸で、これきっと他のメディアに出しても遜色ない出来になると思うんですよね。題材がラノベ、というのがネックと言えばネックか。このラノベという部分がクリアできてるラノベ読者であれば読んで損はないと思いますよホント。とくに最近のどぎついネットスラングにまみれた小説に辟易しがちな人たちなんか特に。

 今回、これを書くうえで非常に苦労したのが、「電子書籍端末はパラ見ができない」という点です。
 ふと「あれえ、これどうだっけ、どこに書いてたっけ」と思っても、電子書籍ではあたりをつけて探すことができません。一枚ずつページをめくりめくりするか、ページ指定でドンピシャを見つけなければならず、また紙に比べてページめくりにラグがある、と言うのも捜し物には向きません。ラグは普通に読むのであれば全然気にならないレベルですが、これらと「読んだ後に質量として部屋に残らない」という利点のどちらに重きを置くかで、本で買うもの、電子で買うものの区別が出来ていければいいなと思います。

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