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イケメンが恋愛をしない場合 ~教師B系!~


 一ヶ月くらいの周期でマンガと小説を買いたくなります。というとちょっと語弊がありますが、つまり4月は小説が買いたくて、5月はマンガが買いたい、というような周期です。さらに4月は小説でもちょっとかっちり目のもの、5月はマンガでもギャグ多めの、6月は小説の萌え系ラノベ、7月はマンガの戦記という風に。これは例ですので、実際にはそれを迎えなければわからないのですが、だいたい偶数月は小説、奇数月はマンガ、というのはあまり間違っていないようです。
 もちろん偶数月に小説を買わないわけではないんですが、新規開拓をするとなると該当月でなければ買う気がおきません。面白そうでも棚に戻す、というのは先だってダンゲロスのレブー(レビューもどき)でも書きましたがそういう理由もあるように感じます。
 と、わざわざ書くからにはもちろん意味がありまして、今月はマンガを一つ新規開拓しました。それがタイトルの「教師B系!」です。

 矛盾するようですがマンガとは俺にとってはとにかく買いにくいものです。その理由は巻数が小説に比べて多くなりがちというもので、根気のない俺にとってはストーリーが半端のままで三ヶ月程度放置されるにあたりネを上げること甚だしく、かといって面白そうなマンガは巻数が伸びることが多く、ある程度冊数が増えてから買おうとすると出費も多くなって手が引っ込む。これが貧乏性のなせるワザというか根性なしのサガというか、よくいえば「広く浅く」といいますか、浅すぎて薄膜みたいになっている原因でもあります。大学のころはそれでも古本屋で一気買いとかしてたんですが、最近はできるだけ新品を買おうとしているのでジレンマに陥るという。これが自分で自分の首を絞めるというヤツですね。
 
 そういうわけで買うマンガは結構吟味します。面白そうなのはもちろんですが、「ストーリーが一段落するのにあまり時間がかからなそう」というのは俺にとって非情に大事。なにせ数ヶ月おきで買うものですから、興味が薄れてしまっては家に置いてある既刊もなんだか居心地が悪い感じになります。できれば2冊で一段落。長くても4冊。一冊だと短い気もしますが、そこでドストライクなストーリーが展開されているとズンドコどはまりします。その代表的なのがQ.E.Dでして、こちらはさらに短く一冊に2エピソードのミステリですが、それら一つ一つが綺麗にオチており、なんど読み返しても飽きがこない。あれ、なんについての記事だっけこれ。

 そうそう、教師B系!です。
 さて、この本をとった理由の一つが「試し読みアリ」でした。第一話の前半部が書かれた小冊子があり、それを読んで購入を決めたわけですね。買う前の本をじっくり読むのは気が引けるので立ち読みはほとんどしない俺ですが(そもそもマンガを立ち読みできる本屋はほとんどありませんが)こういう小冊子であればじっくりねっとり読むことが出来ます。20ページくらいなんでそれでも数分程度ですけど。
 
 花千代女子高等学校に入学した市川てん。その学校は教師が美形の男性ばかりで、教師を務めているいとこの佐々倉かがりも女生徒に大人気のイケメンになっていた! 数々の美青年教師たちと少女たちの織りなすハートフルコメディ。

 少女漫画ですね。ブレイド系のマンガはあまり読んだことがないのでレーベルカラーがよくわからないのですが、確かマッグガーデンはエニックス系列から作家が流出したはずだったような。浅野りんや木下さくらやら、中学生の時にガンガンで好きだった人たちがごそっと抜けた記憶があります。
 
 学園者で主人公が生徒、ヒーローたる男性陣たちが教師という設定。主人公と同年代の男は絶滅しています。よくありそうな舞台設定ですが、どれほどなのかはわかりません。つーかこのイケメンだらけの学校に自分の娘を通わせるのって心配じゃないのでしょうかお父さん。学校案内のパンフがグラビアだし。
 ヤボなツッコミはさておき、このマンガは1話完結型で、各話毎に主人公てんとそのいとこかがりを中心に、それぞれ異なる教師に主眼をあてて学校のイベントを楽しんでいく、というものです。割り切り方がものすごくて、学校と教員寮以外のロケーションはほとんど出てきません。主人公の生活感皆無。主人公は親からかがりの部屋の掃除を頼まれており頻繁に教員寮に出入りするのですが、そのイケメンパラダイスの描写と学校生活の描写が半分ずつとこれもすごい割り切り方。しかも教員以外の主立ったネームドキャラクター(学生の友達)が亮ちゃん(名字不明)のみというきっぷの良さ(?)
 主人公は演劇部に所属し、それとは別に亮ちゃんの友人達とバンドを組むのですが、その(部長を除く)演劇部員とバンドメンバーの名前すらわかりません。学園祭に向けて放課後に練習、というかなりディープな関わり方をしているのに会話シーンもほとんど出てこないバンドメンバーのモブっぷりは果てしなく、いかに教員達に比重が置かれているのかがわかるというものです。
 実際のところ女子校を舞台にしているのにメインキャラの大半が男という非常識なマンガです。たまにゲストの女生徒も登場しますが、基本的にその話しか出てきません。レギュラーがてんとかがり、準レギュラーが亮ちゃんと教師、ゲストに女生徒。なんだこの配分。その教師たちが暮らす教員寮が話の半分を占めるわけでして、いきおい彼ら男同士のカラミも多くなるわけですが、しかしどういうわけかBLの匂いはしてこない。

 というよりこのマンガ、まだ一巻であることを差し引いても恋愛の要素が非常に薄い。少女漫画=恋愛という短絡的なイメージが自分にあったことに驚きましたが、俺がこの作品を好きになった理由もここにあります。いや恋愛が悪いというわけでは決してなく、教師たちがきちんと「教師」しているのが素晴らしい。
 
 すこし横道にそれて、またまた矛盾するようですが、メインキャラの大半が男であり、教員寮の描写が半分を占め、ネームドの友人キャラが一人しかいないにも関わらず、この話は女子校が舞台の話であると非常に印象づけられます。それがモブ生徒たちの描写です。モブの生徒たちが非常に多いんですね。
 モブ生徒たちは、もちろんモブなので名前はついておらず、コマの隅に小さく、顔も描かれていないなんてのは普通です。ですがその量が尋常でない。主人公と亮ちゃんが話しているとき、また授業中に教師が話しているとき、校内を移動するとき、そこかしこにモブ生徒たちがいます。そりゃ女子校なんだから当たり前ですが、このモブ生徒たちは主人公とまったく関係ないところで学校生活を送っているわけです。そして、てん達メインキャラのストーリーが進む中で、彼女らはまた、それぞれのコミュニティを築き上げているわけです。そしてウジャウジャとコマを彩る女生徒達は時にやかましく、舞台が女子校であることを非常に強く意識させます。

 そして、教員達はその生徒達全員と向き合っているのですね。
 少女漫画はとかく男性の興味が主人公の少女に向きがち(という偏見)ですが、このマンガはそれが薄い。もちろん主人公たるてんが教員達と関わっていくストーリーなので多少優遇はされていますが、それでも教員達が相手しているのは花千代の生徒達、というのが節々でうまく描写されています。その最たるものが一巻ラストのかがりのセリフに出てきます。
 教師達は女生徒に非常に誠実に接し、彼女らの悩み(主に悩むのはてんですが)に心を配り、彼女らの努力に惜しみない賞賛を送り、彼女らの青春を導いていきます。一件それらのほとんどがてんによるものなのでわかりにくいのですが、「てんは生徒代表である」と表現すればわかりやすくなるでしょうか。てんが舞台に出るときはモブ部員達がワサワサとコマの端で演劇をし、バンドを組むときはワサワサとバンドメンバーや他バンドが演奏をしております。教室で授業を受けるときはクラスメート達もワサワサと授業を受けており、てんが教師の美形っぷりに見とれる時はワサワサと見とれ、黄色い悲鳴を上げます。
 今のところ教師達は生徒達と恋愛をする気など毛頭無いようで(4話)よい教師として向き合おうとしております。これなら通わせても大丈夫ですよお父さん。
 
 てんはかがりに惚れる兆候を見せており、続刊でどうなるかはさっぱりわかりません。しかし一巻を読む限り、このマンガは(初めの印象とは異なり)非常にサワヤカな学園青春モノであります。惑い多き少女達を、オトナにして教師たるイケメン達が導いていくという構図。ほぼ完璧超人の教師達はリアリティのカケラもありませんが、だからこそ見せられる心強さ、頼もしさというものがあります。いつでも迷うことなく生徒達の行く先を指し示し、その懐で包みこみ(と書くとすぐにイヤらしい妄想をする人たちがいます><)、笑顔を振りまく。久しぶりに気持ちいいマンガを読んだ気がしました。というのはここ一年ほどドロドロハードなの(か、ずっと買い続けている3シリーズ)しか読んでなかったせいでもありますけれども。

 もちろん笑い所もありまして、その一つがただ一人イケメンでないマリモ先生。過去男でした、と書かれているので現在は女性なのでしょう。さすがに保険医がイケメンだとまずいと思ったのか、物語に出てくるただ一人の女性教師(保険医って教師なんでしたっけ?)です。もちろん元男だけあってアゴ割れのガチムチですが、この人、文化祭のオチを占めたりとおいしいところで出てくる。
 最初のインパクトもさるものながら、出てくるだけで笑えるというのはある種のステータスであり、とくに演劇の話の時は、女生徒に混じってどうみても女装のガチムチがスタンバっているなど面白すぎる。さらに第五話、文化祭のオチは一巻のクライマックスでもあり「お前そんなトコでなにしてんだ」とツッコミ入れたくなること必至。
 その他世界史教師の鵺先生が「女子のお前にならなにかわかると思ったのだが――」とてんに差し出す異様な物体だったり、亮ちゃんが不審者をカメラにおさめる際の異常なテンションだったりとコメディ分にもことかきません。特大のデキャンタ(?)に紅茶をいれ、常にトレイで携帯する英語のいばら先生はてんともよく絡みますが、ギャグシーンでの彼は必見ですわな。

 なんか非常に長くなってしまいましたが、とにかく言いたいことは「教師B系!」はおもしろい、ということです。

 追記:
 B型H系とはタイトルが似ているだけで特に接点はありません。

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いろんなモノを目指しすぎて何をすればいいのかわかりません。とりあえず今やらなきゃいけないことを全部ほっぽり出して寝ます。

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